02_main

買う食べる

覚王山》きらめく花火を連想させる極細芋けんぴ「吉芋花火」に、細かく角切りしたさつまいもが上品な「鬼まんじゅう」。手土産に喜ばれるさつまいも菓子が並ぶ「覚王山 吉芋(きちいも)」。

2017/06/15  

01_r
地下鉄東山線「覚王山」4番出入口から地上に出ると、名古屋駅へと続く名古屋主要道路の一つ、広小路通に出ます。そのまま西にまっすぐ進み、1つ目の信号を左折。名古屋の有名女子校の一つ「椙山女学園」を左手に見ながら、ゆるやかな下り坂を500mほど下ると、左手の角地にさつまいも菓子専門店「覚王山 吉芋(きちいも)」が見えてきます。

02_r
1988年(昭和63年)創業の「覚王山 吉芋」は、素朴な味で幅広い年齢の方に愛されるさつまいも菓子専門店です。現在では、「名鉄百貨店」や「松坂屋 名古屋店」にも出店しており、名古屋土産のひとつとして人気のお店となっています。

03_r
名古屋は全国的にみても、さつまいも菓子が好まれる地域のひとつです。生命力が強く、栽培しやすいさつまいもは、古くから飢饉や戦時中などの食糧難の際の救荒食のひとつとして、日本中で栽培されてきました。1945年(昭和20年)の名古屋大空襲で荒れ果てた戦後の名古屋でも、人々にとって重要な食料として、さつまいもを使用した料理やお菓子が庶民の間に広く浸透したと言われています。

04_r
中でも当時、手に入りやすかった薄力粉と砂糖が主な材料の「鬼まんじゅう」は、名古屋名物の一つとして今でも多くの人に親しまれています。生地に練り込まれたさつまいものゴツゴツした見た目が、鬼の頭や金棒を連想させることから、この名がついたそうです。
ゴロゴロと大ぶりなさつまいもを練りこんでいるものが多い中、「覚王山 吉芋」の「鬼まんじゅう」はさつまいもが細かく角切りされているのが特徴で、舌触りに上品さがあります。さつまいもが細かいことで生地と均等に混ざり、どこから食べてもさつまいも本来の甘さを感じることができます。

05_r
「覚王山 吉芋」の一番人気は、細切り芋けんぴ「吉芋花火」です。たっぷりの蜜でつややかに光る細切りの芋けんぴは、まるで黄金色にきらめく火花のよう。集まる様は、その名の通り夜空に大きく広がる大輪の花火を思い起こさせます。

06_r
一般的な芋けんぴよりも、より丁寧に細切りした生のさつまいもを、菜種油でカラッと揚げているので、カリカリとした食感。程よい甘さの自家製蜜は、さつまいもの甘さと相性がよく、次々と口に運んでしまいます。さっぱり塩味の「吉芋塩花火」もあり、ビールのお供にすれば、こちらも食べるのをやめられなくなってしまいます。

08_r
さつまいも洋菓子の定番「スイートポテト」。洋菓子に分類されますが、実は日本発祥のお菓子です。
世界では芋を主食として食べる地域が多いため、芋の1種であるさつまいもの菓子が少ないそうです。ですが、日本では芋けんぴや芋せんべいなどのさつまいも菓子が古くから親しまれていました。そんな日本に明治維新によって西洋の食べ物や調理法が多くもたらされ、さつもいもを洋菓子の材料として使えないかと考えられたのが「スイートポテト」の始まりとされています。

09_r
「覚王山 吉芋」には3種類の「スイートポテト」があり、それぞれ東京の浅草にちなんだ菓子名がついています。これは初代店主が浅草の大学芋屋「興伸」で修行し、浅草生まれの方と結婚されたことからきているそうです。

3種類の中でも「浅草娘」は一番ベーシックなスイートポテトで、しっとりとしたきめ細かな舌触りが特徴です。ふんだんに使用した香り豊かなバターの風味とさつまいもの素朴な甘さが、口いっぱいに広がります。

10_r
和風スイートポテト「三社祭」。
深い琥珀色をした生地には、自家製蜜が練りこまれており、より甘さが引き立っています。黒ごまのコクがいいアクセントになっており、クセになる味です。

11_r
絞り出しスイートポテト「隅田川」。
絞り出しで作られているため、口の中でとろんと溶けるほど柔らかくなめらか。メープルシロップが練りこまれているため、優しい香りと甘さを感じます。

07_r
定番の「大学芋」も、もちろんあります。「覚王山 吉芋」では「べっ甲芋」と呼ばれ、外はカリカリ、中はほくほくの食感が楽しめます。食べる直前に絡められるよう別添えされた蜜は、ポタポタと滴り落ちる程サラサラで、程よく芋と絡み、上品な甘さをつくりだしています。

12_r
さつまいも本来の素朴な甘さと美味しさを引き出し、細やかに考え抜かれた商品がずらりと並ぶ「覚王山 吉芋」。駅から少し離れているにも関わらず、店舗には洗練されたさつまいも菓子を買おうと、お客さんが次々と訪れます。
おやつに食べるだけでなく、お茶請けや手土産にもぴったりの「覚王山 吉芋」のさつまいも菓子。商品を手に笑顔で店を出るお客さんの姿を見ていると、様々なシチュエーションでその味が楽しまれる様子が目に浮かびます。

覚王山 吉芋 本店
住所〒464-0844 愛知県名古屋市千種区日進通5-2-4
駅・アクセス覚王山駅4番出入口 徒歩約10分
営業時間10:00~18:00
日曜営業
定休日無休(年末年始を除く)
Webhttp://www.kichiimo.com/
電話番号052-763-2010


  1. このエントリーをはてなブックマークに追加
Translate »