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大須観音》多くの参拝者と鳩で賑わう大須の代名詞「大須観音」。国宝の“日本最古の歴史書”「古事記」をはじめ、貴重な歴史的図書が伝わる奇跡のお寺です。

2016/07/29  

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名古屋市営地下鉄 鶴舞線大須観音駅 2番出入口を出て南にまっすぐ歩き、大須と書かれた提灯の柱を左に曲ると、「大須観音(おおすかんのん)」の大きな朱い門「仁王門(におうもん)」が見えてきます。「仁王門」には左右に「仁王像(におうぞう)」が祀られており、悪いものから境内をお守りしています。

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「仁王門」をくぐると目の前に朱く壮観な建物が見えてきます。観音様をお祀りする「大須観音」の本堂「大悲殿(だいひでん)」です。本堂は1892年(明治25年)の火事と名古屋大空襲で二度焼失しており、現在の本堂は1970年(昭和45年)に建て直されたものだそうです。

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「浅草観音」「津観音」に並ぶ「日本三大観音」として国内外に知られる「大須観音」は、元から名古屋にあった訳ではなく、岐阜県羽島市大須に「能信上人(のうしんしょうにん)」が開創した「真福寺」を始まりとしています。
“大須にある観音様”という「大須観音」の通称が有名ですが、正式名は「北野山真福時寶正院(きたのさん しんぷくじ ほうしょういん)」と言い、1333年(元享3年)に後醍醐天皇によって、この寺名を与えられたそうです。

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戦国・江戸時代には、尾張国一帯を治めた織田信長や徳川家康からも信仰を受け、1612年(慶長17年)に家康が尾張国の拠点を清州から名古屋へ移した「清洲越(きよすごし)」にあたり、「大須観音」も現在地に移されました。霊験あらたかな「大須観音」は、名古屋の一大中心地として栄え、その門前町を「大須」と呼ぶようになりました。

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本堂に入ると観音様をお祀りしている美しく、趣のある空間が人々を出迎えます。
「大須観音」のご本尊は「聖観音」という観音様で、寺の開創にあたって、能信上人が伊勢神宮で「世の中の人々の全てが救われ、恵みを届けるには、誰をお祀りすればよいでしょうか?」と祈りを捧げたところ、夢で「観音様こそ、様々なご利益を人々に与えることが出来る最もありがたいお方である」とお告げを受けたと伝えられています。お祀りされた観音様は、今も参拝に来た人々の祈りや願いを聞き、ご利益を与えてくださっています。

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「大須観音」には、開祖の「能信上人」が神宮の神から授けられたとされる「僧伽梨衣(そうぎゃりい)」という袈裟や、人々の禍を取り除き、幸せを届けるようにと神人から与えられた「夜叉面(やしゃめん)」などが「能信上人」が徳の高い素晴らしい方であったことを示す説話と共に寺宝として伝えられています。

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また、「能信上人」は学問に秀でた方でもあったそうです。「大須観音」が所蔵する「真福寺文庫(大須文庫)」と呼ばれる5,000冊もの図書の多くは「能信上人」が集めた物と言われています。「真福寺文庫」には現存最古の「古事記」の写本などの国宝や重要文化財が含まれており、日本の歴史において非常に重要な資料として現在も大切に保管されています。

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本殿の隣には「普門殿」という十二支・干支の守り、本尊をお祀りするお堂があります。「普門殿」では干支ごとに仏が祀られており、来た人が自分の干支の仏に参拝できるようになっています。また、干支のお守りや身近に置いて礼拝できる仏像を授かることも出来ます。

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「大須観音」は鳩がとても多いことでも有名です。境内には無人の餌小屋があり、そこから餌皿を受け取り、餌を与えることができます。

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餌に敏感な鳩達は、誰かが餌皿を受け取るとすぐに飛んできて、人の手や頭に乗り、餌を食べようとします。
鳩達が一斉に本堂に向かって飛んで行く様子はとても壮大で素晴らしく、「大須観音」の魅力の1つとなっています。

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鳩の餌小屋の後ろには「鐘楼堂(しゅろうどう)」があります。「鐘楼堂」に吊り下げられた大きな鐘は「華精の鐘(かせいのかね)」と呼ばれており、1966年(昭和41年)子どもたちの成長を祈る「母の鐘」として、作られました。
「華精の鐘」は毎朝6時に撞かれており、境内に響く素晴らしい音は「一打即滅無量罪」(一つ撞けば限りない罪が無くなる)「一打即生無尽蔵」(永遠に楽しく生きる)を願い、「万民豊楽」つまり、全ての人が楽しく暮らせることを、神に祈るとされています。

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名古屋で初詣の場所としても有名な「大須観音」は幅広い願いを叶えるご利益があると言われています。中でも有名なのは厄払い、家内安全、身体健康、商売繁盛です。
学問の神 菅原道真を祀る北野天満宮の流れを引いていることもあり、入試合格や学業成就を願って訪れる学生も多いです。

古くから多くの願いを叶えるとされ、人々の信仰を集めた「大須観音」を中心に発展してきた「大須」の街。
現在の「大須」は、新しい文化や国内外の様々な文化が混在する独特で魅力的な街となっています。そんな「大須」の真ん中で、「大須」と日本の歴史を未来に伝え続ける「大須観音」は今日もたくさんの参拝者と鳩達で賑わっています。

大須観音(北野山真福時寶正院)
住所〒460-0011 愛知県名古屋市中区大須2丁目21−47
駅・アクセス名古屋市営地下鉄 鶴舞線大須観音駅 徒歩約3分
Webhttp://www.osu-kannon.jp
電話番号052-231-6525

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