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国際センター》これぞ名古屋のエビフリャー?! 老舗定食屋「はね海老」のエビフライは、開いた海老を2.5尾分も使った威風堂々の面がまえ。

2016/02/18  

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地下鉄桜通線「国際センター駅」2番出入口を出て、名古屋国際センタービルを右手に見ながら江川線の走る大通りを道なりに5分ほど歩いて行くと、右手に「円頓寺商店街(えんどうじしょうてんがい)」のアーケードが見えてきます。商店街の中へ入り、しばらく歩いて行くと、右手に定食屋「はね海老」がみえてきます。

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円頓寺商店街は、「東海のアキバ」大須商店街、名古屋市博物館のそばにある瑞穂通商店街に次ぐ、名古屋の3大商店街のひとつで、名古屋駅と名古屋城のあいだにあり、地元の人に長年愛されてきた洋食屋さんや惣菜屋さんが並びます。なかでも白地に赤文字という目を引く看板を掲げた「はね海老」は、戦後まもない創業から愛され続ける、年季の入った店構えです。

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こぢんまりとした店内は、昼時には地元のサラリーマン達でいっぱいになります。メニューはエビフライや味噌カツなどのフライとご飯、そして「赤出し」という、八丁味噌を使った味噌汁の定食がメインです。

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名古屋といえば「エビフリャー」。さらに店名が「はね海老」というくらいなので、エビフライは外せません。まるでアジフライのように平たく横幅のある珍しい形は、ここ「はね海老」が名古屋で初めて作りました。開いた海老を2.5尾分合わせてあげています。

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断面を見てください。2尾が横に重なったその下に、さらに半身が飛び出るように合わさっています。

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きめ細かい衣はじっくり火が通ったきつね色で、サクサクッと軽い口当たり。タルタルソースではなく酸味の少ないまろやかなマヨネーズをつけていただきます。幅広のフライを大きな口で頬張ると、たっぷり2.5尾分の海老の身を口いっぱいに味わえ、なんとも贅沢な気分です。

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ところで、実は名古屋人は、エビフライのことを「エビフリャー」とは言いません。「名古屋=エビフリャー」のイメージが作られたのは、1980年代初めにタレントのタモリがテレビ番組で、名古屋弁の特徴的な語尾「みゃあ」を茶化し「名古屋人はエビフリャーばっか食べとる」と言ったことがはじまりでした。

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そのイメージが全国的に広まり、さらには名古屋の飲食業界がそのイメージに乗じて名古屋名物と銘打ってエビフライを売り出したのも手伝い、「名古屋=エビフリャー」は定着していきました。そしてなんと1990年(平成2年)には、車海老が愛知県の県魚に制定されるまでになったのです。そういえば、名古屋城の屋根瓦に輝く金色のしゃちほこも、エビフライに似ているかも?

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とはいえ、そもそも海老は愛知県の大きな内湾・三河湾でよく獲れ、また創業120余年、板角(ばんかく)総本店のえびせんべい「ゆかり」は名古屋土産の定番です。また、海老は名古屋の冠婚葬祭で食べられることが多く、目出度いことの象徴として派手好きといわれる名古屋人に愛されてきたようです。このようなことが「名古屋人はエビフリャーばっか食べとる」という言葉を生み出したのかもしれません。

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えのきと溶き卵が入った「赤出し」は、現在の愛知県岡崎市八帖町が発祥の豆味噌「八丁味噌」を使った味噌汁。濃い色合いですが、旨みが強く塩分控えめのやさしい味です。名古屋では八丁味噌でない一般的な味噌を使った味噌汁を「味噌汁」、八丁味噌を使う味噌汁を「赤出し」といい、区別しています。

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「はね海老」はエビフライ以外にも、サクッと揚がったきめ細かい衣が美味しいフライがあります。二種盛りもできるので、エビフライとトンカツ、エビフライと貝柱フライを二種盛りでいただきました。

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貝柱フライは一口サイズの可愛いフライが5つ。ほくほくの貝柱にも、まろやかなマヨネーズがよく合います。

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トンカツにはデミグラスソースがかかっていて、コクと甘みを丁度よく加えてくれます。

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名古屋のフライといえば、ミソカツも忘れずに。トンカツにかかった黒いソースは、八丁味噌にかつお出汁や砂糖などを加えて作られています。その濃厚な八丁味噌のソースがたっぷりかかって衣が柔らかくなっているのが普通ですが、「はね海老」のきめ細かい衣は、ソースに負けることなくサクサク感を楽しめます。

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商店街の中にある、下町の定食屋さん「はね海老」。海老の名を店名に掲げ、タモリ発言のずっと前から珍しい開きエビフライを作り続けてきました。

本当に名古屋名物なのかそうでないのか、物議をかもす「エビフリャー」ではありますが、サクサクの衣にたっぷり2.5尾分もの開き海老が包まれた「はね海老」のエビフライを頬張ったとき、そんな些細なことは美味しさと幸福感の前に頭からすっかり消え去ってしまう。円頓寺商店街とともに愛され続ける老舗の貫禄を感じます。

はね海老
住所〒451-0042 愛知県名古屋市西区那古野1-20-37
駅・アクセス名古屋市営地下鉄桜通線「国際センター駅」2番出入口 徒歩10分
営業時間11:30〜14:00、17:00〜21:00
定休日月曜日
電話番号052-551-1671

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